この世は、楽しむことが大切。
そんな言葉を、時々耳にします。
私がこうして、時間の隙間を縫って
日々のことや思いを書き綴りたくなるのも、
今、楽しんでいるからなんだと思います。
「忙しいからできない」
というのは、いくぶん嘘なのかもしれません。
どんなに忙しくても、
本当にやりたいことなら
他のことを後回しにしてもやるはずです。
それに、自分にそぐわないことに日々追われたり、
心から楽しんでいない時には、
何かを表現しよう、伝えよう、
などという思いは湧いてこないものですね。
今は、音楽制作のモードに入って
こまごまと作業を積み重ねていること、
アイディアが少しずつ形をとっていくこと、
そのために試行錯誤をしていることが、
私にとって、楽しいんだと思います。
これまでのことを思い出しても、
どんなに辛い状況を抱えていたとしても、
その時をせいいっぱい楽しんだことは、
良い思い出となって残っています。
死にそうに大変だったフランス一人旅も、
現地で会う人に迷惑をかけまい、
アンド、
アンド、
1度きりの人生体験をきっちり味わおう、
という思いで必死で笑って過ごしたら、
今では大きな財産となって残っています。
一緒にいて案内してくださった人も、
「楽しかったです」
と別れ際に言ってくれました。
(内心は笑えないことばかりでしたが・・・)
それにひきかえ、これまでたくさん演ったライブなどは、
正直、苦しみの方が大きかったような気がするのです。
いつも、ひどく体調が良くなかったものですから。。
そして、自分をギリギリまで追い詰めて、
抜くことができずにいたんですね。
唯一、心から楽しんで良い思い出になっているのは、
吉祥寺の夏祭りライブです。
偶然、ライブに出られることを知った時にも
ピンとくるものがありましたし、
気の置けない仲間との練習も楽しかった。
そして、体調がいまひとつだったとしても、
隣で熱中症になる人がいるほど暑くても、
ステージに臨む前の気持ちが
とてもワクワクとして、元気いっぱいでした。
だから、どんなに大変で辛くても。
「元気に、楽しむ」
この姿勢でいれば、
あとから結果はついてくるものではないかと、
そんなふうに思いました。
ひとえに楽しむ、といっても、
無責任に遊び呆ける、
という意味ではないですよ。
(時々、そんなふうに受け取ってしまう人もいますから、
念のため)
何かの目的に向かう時や、
日々の場面で、
積極的に楽しむ姿勢を持つ、ということです。
そう、人生は
「楽しんだ者勝ち」
なのかもしれません。