キラキラとした笑顔しか
思い出せない
強くやさしい光を宿した
あの眼差しと
いつも 同じように
私を受け入れてくれた
大きな懐
いつも 会うと嬉しかった
いつも 嬉しそうに笑ってくれた
初めて会った時から
大好きになった
聡明で はっきりとした物言い
自尊心に満ちた 堂々とした姿
うるさいほど 私が訪ねて行っても
明るく迎えてくれた
野良猫のような私に
おいしい手料理と
楽しい時間と
たくさんの出会いを与えてくれた
まるで 別の家族のように
そこにはみんなが集まって
サークルが生まれ
太陽の下で満面の笑顔になった
心の底からの笑いと
ギターと歌があった
みんなが慕い
私も慕った
いつも たくさんのことを教えてくれた
見たこともない料理も
ネイティヴ英語も
花壇の花の名前も
マンゴーの種を水耕栽培すると
見事な葉っぱが出てくることも
"あなたは 歌っている時
とても楽しそうに見えるわねぇ"
そう言ってくれた
太陽のような人
みんなの母なる港
"そんなに泣いてくれるなんて
何も言わないで行って 悪かったわねぇ"
まるで そんな声が聞こえるような
楽しそうな笑顔が浮かんでくる
満開の桜の下で
できることなら
あなたを見送りたかった
悲しさと一緒に
胸に温かいものがこみ上げる
それは あなたがくれたもの
この世で与えてくれたもの
何も恩返しができなかったけれど
これからもきっと
心の中に 笑顔でいつづけてくれる
そう思っている
私がまた 歌を作れるようになったら
どこかで喜んでくれるかもしれない
そんなふうに思える
だから私も もう少しだけ
しっかりと歩んでいこう
あの頃の思い出は
私の一生の宝物
いつも 本当に楽しかった
あんなに楽しいことは
もうないかもしれないと思うほど
ありがとう
ママ
私の心の
そして
みんなのママ